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消化器内科(内視鏡)開業

消化器内科(内視鏡)開業|ドクターの医業と暮らしをサポート|大阪府医師協同組合

消化器内科(内視鏡)開業

Key points of practice

開業のポイント

診療方針&対策

消化器内科

クリニック開業のなかでも競争が激化している診療科目です。
一部の内視鏡メーカーでは、検査中リアルタイムにAIで腫瘍、浸潤癌、潰瘍性大腸炎などを高精度評価できる画像診断ソフトウェアの販売を開始しており、将来的なAI技術の発展を見据えて、他院との差別化を図ることが重要です。

現段階の差別化として、日帰りポリープ手術、鎮静剤の使用、下剤を飲まない大腸カメラなどが挙げられます。
また、新型コロナウイルスによる影響により、企業検診や特定検診の延期が“健診(検診)経由の集患<消化器系の主訴を持っている患者さん”の集患に比重をおいた医院戦略を立てることも重要です。
対策例として、他院からの紹介経路確保やホームページの充実化、オンライン診療可能な環境をつくることなどが挙げられます。

マーケット

一般内科で中心となる高齢者層のみならず、若年層の集患が重要です。
特に潜在しているビジネスマンと女性層にアプローチすることは、今後の医院の安定経営に大きく寄与するものと考えられます。
対策例として、SNSや院内掲示を通じて、広く周知することが挙げられます。

雇用

産業別に見た場合、医療福祉業界はサービス業に次ぐ人材難です。
従業員の残業を削減するなど、働きやすい労働環境の構築が雇用の安定につながります。
対策例としては、自動精算機の導入が挙げられます。
残業時間の短縮のみならず、硬貨授受による衛生面でもより良い結果に直結します。
検査部分においては、内視鏡術経験のある看護師確保により、円滑な運営が可能となります。

開業必要資金

一般内科で開業される場合の必要面積の目安は30~45坪ですが、内視鏡検査に注力を注がれる場合は、検査数に応じて45~60坪程度の広さが必要です。
医療機器導入費用については、一般内科がX線装置・CR・電子カルテなど1,000万~1,500万円に対して、消化器内科(内視鏡)は2,500円~3,500万円が一般的です。

以下は、消化器内科(内視鏡)クリニックのテナント開業資金例です。

分類 項目

不動産

保証金(賃料の10か月分)

1

6,000,000円

内装設計・施工

設計・施工費

1

33,000,000円

医療機器

機器

1

30,000,000円

開業準備金

(医師会入会金・印刷物・HP製作費・医院看板・備品購入・他)

1

14,000,000円

運転資金

1

20,000,000円

合計

103,000,000円

※各項目の価格は参考価格です。質量の調整により、変動いたします。

Summary

まとめ

開業必要資金をご覧いただくとかなりハードルが高く感じられるかもしれませんが、
一般内科と比較し、検査件数が安定すれば、経営の安定にも直結しやすく、課題も明確なため、対策が講じやすい傾向があります。

近隣クリニックとの差別化、ITへの投資、潜在している若年層の取り込み、また感染症対策などを講じて、不測の事態を最小限に抑えつつ、安定経営を目指しましょう。

特にIT部分では、ホームページ、WEB問診、予約システム、自動精算機などを充実させ、開業前だけでなく、開業後も積極的に投資し、新患の獲得を目指すことが重要です。