MENU

皮膚科(形成外科)開業

皮膚科(形成外科)開業|ドクターの医業と暮らしをサポート|大阪府医師協同組合

皮膚科(形成外科)開業

Key points of practice

開業のポイント

診療方針&対策

皮膚科での開業は、美容診療対応の有無により、開業資金、診療所の広さ、立地などが大きく異なります。

皮膚科の平均年収は高めですが、美容診療が大きく影響しています。保険診療単価は3,500~4,000円のため、保険診療を中心とされる場合は、1日60名は診療したいところです。

必然と女性患者の割合が多くなりますので、院内空間は女性への配慮が重要です。
例として、診察室や処置室からの音漏れ防止やパウダールームの設置などが挙げられます。

なお、新型コロナウイルスによる受診控えは比較的少なく、美容分野をされている医療機関では、むしろ増患傾向にあります。
集患対策としては、ホームページの充実化・SNSなどでの疾患啓蒙活動、美容分野などの情報提供が挙げられます。

マーケット

女性患者が中心となります。

クリニックの評判が良ければ、遠方からの通院患者も見込める科目です。
お子様の皮膚疾患診療先を迷われるケースも多く、幼児皮膚疾患の診療により、親御様の信頼を得て、成人の集患へとつながった成功例もあります。
また、待合時間が長ければクリニックの評判を下げる恐れもあり、WEB問診や予約システムなどの導入による待ち時間対策は重要です。
ホームページ上で、疾患毎の価格表などを明記すると、よりわかりやすく、集患へとつながりやすい傾向があります。

雇用

産業別に見た場合、医療福祉業界はサービス業に次ぐ人材難です。

従業員の残業を削減するなど、より働きやすい労働環境の構築が雇用の安定につながります。
対策例としては、自動精算機の導入が挙げられます。
残業時間の短縮のみならず、硬貨授受による衛生面でもより良い結果に直結します。
美容分野まで広げられる場合は、経験者を採用されると運営面でよりスムーズです。

開業必要資金

医療機器導入費用については、美容分野であるレーザー装置導入などにより、大きく変動します。
一般的な皮膚科であれば、電子カルテ・顕微鏡・オートクレーブなどの機器導入で開業できますが、近年は医療用脱毛レーザーや美容炭酸ガスレーザーなど、導入する施設が増加しています。

以下は、皮膚科(形成外科)クリニックのテナント開業資金例です。

分類 項目

不動産

保証金(賃料の10か月分)

1

3,300,000円

内装設計・施工

設計・施工費

1

18,000,000円

医療機器

機器

1

18,000,000円

開業準備金

(医師会入会金・印刷物・HP製作費・医院看板・備品購入・他)

1

14,000,000円

運転資金

 

1

20,000,000円

合計

73,300,000円

※各項目の価格は参考価格です。質量の調整により、変動いたします。

Summary

まとめ

患者さんの中心は女性層ですので、クリニックへの評判は良くも悪くも早期に広がりやすい傾向があります。
また、先生の評判だけでなく、スタッフの応対などもクリニック評価と密接に関係するため、留意する必要があります。
集患へとつながるクリニックの宣伝には、開業前だけでなく、開業後も注力することが重要です。
ホームページやSNSの充実化・予約システムの導入・疾患啓蒙・美容情報提供などにより、近隣クリニックとの差別化を図り、安定経営を目指しましょう。