呼吸器内科の専門性を広く訴求し、受診啓蒙に努めることが、潜在的な患者層の集患につながります。
近隣クリニックとの差別化やITへの投資、また感染症対策などを講じて、不測の事態を最小限に抑えつつ、安定経営を目指しましょう。
特にIT部分では、ホームページ、WEB問診、予約システム、自動精算機、オンライン資料可能な環境構築などを充実させ、開業前だけでなく、開業後も積極的に投資し、新患の獲得を目指すことが重要です。
呼吸器内科開業
呼吸器内科開業
Key points of practice
呼吸器内科の平均診療単価は、7,000~8,000円と他内科系科目と比較すると高水準です。
診療所件数は緩やかな増加傾向ですが、人口は減少傾向ですので、需要も減少傾向であると予測できます。
いかに専門性をアピールし、近隣の内科系クリニックとの差別化を図れるかが、経営安定化への鍵となります。
また、新型コロナウイルスによる経営への影響は他科目に比べ少ないものの、感染患者の来院に伴い、他疾患患者の受診控えが生じる可能性もあり、対策が必要です。
例としては、発熱者専用の診察時間や隔離室の確保、感染症対策のアピールなど、ホームページを通じて、訴求することなどが挙げられます。
高齢者のみならず、若年層も対象となるため、待ち時間の削減や感染症への対策が重要です。
例としては、WEB問診・予約・オンライン診療の導入、除菌や清掃の宣伝などが挙げられます。
また、ホームページの充実化を図り、よりわかりやすく治療の必要性や専門性を訴求することが重要です。
例としては、ホームページで疾患・検査毎(COPD・SAS・禁煙外来)のページ作成やSNSでの情報発信などが挙げられます。
産業別に見た場合、医療福祉業界はサービス業に次ぐ人材難です。
従業員の残業を削減するなど、働きやすい労働環境の構築が雇用の安定につながります。
対策例としては、自動精算機の導入が挙げられます。
残業時間の短縮のみならず、硬貨授受による衛生面でもより良い結果に直結します。
呼吸器内科を開業される場合の必要面積の目安は30~40坪が一般的ですが、今後待合室を広めにつくるなどの感染症対策が必要になるかもしれません。
医療機器導入費用については、一般内科がX線装置・CR・電子カルテなど1,000万~1,500万円に対して、呼吸器内科は前述に加えて、一酸化炭素ガス分析装置なども必要となるため、1,500万~2,000万円が一般的です。
さらにCTを導入される場合は、広さや金額が大きく変動します。
以下は、呼吸器内科クリニックのテナント開業資金例です。
分類 | 項目 | 数 | 計 |
---|---|---|---|
不動産 |
保証金(賃料の10か月分) |
1 |
3,850,000円 |
内装設計・施工 |
設計・施工費 |
1 |
23,100,000円 |
医療機器 |
機器 |
1 |
15,000,000円 |
開業準備金 |
(医師会入会金・印刷物・HP製作費・医院看板・備品購入・他) |
1 |
14,000,000円 |
運転資金 |
|
1 |
20,000,000円 |
合計 |
75,950,000円 |
※各項目の価格は参考価格です。質量の調整により、変動いたします。
Summary
呼吸器内科の専門性を広く訴求し、受診啓蒙に努めることが、潜在的な患者層の集患につながります。
近隣クリニックとの差別化やITへの投資、また感染症対策などを講じて、不測の事態を最小限に抑えつつ、安定経営を目指しましょう。
特にIT部分では、ホームページ、WEB問診、予約システム、自動精算機、オンライン資料可能な環境構築などを充実させ、開業前だけでなく、開業後も積極的に投資し、新患の獲得を目指すことが重要です。