MENU

循環器内科開業

循環器内科開業|ドクターの医業と暮らしをサポート|大阪府医師協同組合

循環器内科開業

Key points of practice

開業のポイント

診療方針&対策

令和元年10月度の厚労省医療施設調査によると、無床一般診療所数は依然として右肩上がりで、推移しております。

内科系科目全体をみると、循環器内科の診療所件数は依然として約20%弱の割合を占めます。
一方で、医療需要は、2025年を境に減少していくと予測されており、大きな転換期を迎えようとしています。
循環器内科の専門領域ともいえる生活習慣病は、患者さんの目線からすると、循環器内科に限らず、どの内科でも受診できると考えられています。

経営の安定化のため、“地域のかかりつけ医”だけでなく、“専門性”を広く告知する必要があります。

マーケット

診療の中心は、高齢者層となり、デジタルよりもアナログというイメージがありますが、60代では約7割、70代でも約5割がインターネットを利用していると総務省の統計データがあります。

「通院しているが病状の改善がない」「健診での異常が見つかった」といった場合に、インターネットで検索するケースも多いため、ホームページの充実化を図り、治療の必要性や専門性を訴求することが重要です。
例としては、ホームページに疾患毎のページを掲載することや、生活習慣病に関わる情報をSNSで発信することなどが挙げられます。

雇用

産業別に見た場合、医療福祉業界はサービス業に次ぐ人材難です。
従業員の残業を削減するなど、働きやすい労働環境の構築が雇用の安定につながります。
対策例としては、自動精算機の導入が挙げられます。
残業時間の短縮のみならず、硬貨授受による衛生面でもより良い結果に直結します。
心臓リハビリテーションをご採択される際は、心臓リハビリテーション指導士である看護士や臨床検査技師を採用されると、運営がスムーズとなります。

開業必要資金

一般内科で開業される場合の必要面積の目安は30~45坪ですが、循環器内科の場合、40~45坪が一般的です。
他医院との差別化を図るため、心臓リハビリテーションなどを院内で実施される場合は、施設基準で20㎡以上の有効面積を別途確保する必要があります。
医療機器導入費用については、一般内科がX線装置・CR・電子カルテなど1000万~1500万円に対して、循環器内科は前述に加えて、ミドルクラス以上のエコー・血圧脈波検査装置・運動負荷関連装置(心リハ採用時)など1500万~2500万円が一般的です。

以下は、循環器内科クリニックのテナント開業資金例です。

分類 項目

不動産

保証金(賃料の10か月分)

1

4,950,000円

内装設計・施工

設計・施工費

1

29,700,000円

医療機器

機器

1

25,000,000円

開業準備金

(医師会入会金・印刷物・HP製作費・医院看板・備品購入・他)

1

14,000,000円

運転資金

 

1

20,000,000円

合計

93,650,000円

※各項目の価格は参考価格です。質量の調整により、変動いたします。

Summary

まとめ

再診率は高い診療科目ですので、専門性を広く訴求し、集患に努めることで、経営の安定化を図れます。

近隣クリニックとの差別化(心臓リハビリテーションなど)、ITへの投資、感染症対策などで、不測の事態を最小限に抑えつつ、安定経営を目指しましょう。
特にIT部分では、ホームページ、WEB問診、予約システム、自動精算機などを充実させ、また開業前だけでなく、開業後も積極的に投資し、新患の獲得を目指すことが重要です。