診療報酬単価が高く、継続的な通院が見込める科目のため、病診連携による患者獲得が重要です。
栄養指導・運動指導・フットケアなど患者さんが主体的に楽しみながら治療を受けられる環境づくり、オンライン診療体制の構築、SNSでの情報発信、糖尿病療養指導士の在籍などで他院との差別化を図る。
感染症対策を講じ、ホームページ・SNS・院内掲示でPRし、患者さんが安心して来院できる環境づくりが重要です。
糖尿病内科開業
糖尿病内科開業
Key points of practice
診療科目全体のなかで、開業件数は右肩上がりで増加傾向です。
平均診療報酬単価は、11,000円と高いこと、継続的な通院が見込まれることなどから、将来的にも開業を目指すDr.が多い科目といえます。
他院との差別化を図るため、管理栄養士による栄養指導、運動指導、フットケアなど、スタッフとともにチーム一丸となり、患者さんが主体的に楽しんで、治療を続けられる環境づくりが必要です。
地域医療機関との病診連携が、医院経営成功への鍵となります。
開業地としては、駅やバス停留所近接地など、公共交通機関で通院可能な立地が望ましいです。
連携先や連携施設より一定数の通院患者を獲得できる場合は、X線撮影装置をあえて採用しないことなどにより、近隣の内科系クリニックともより良い関係の構築が可能となります。
落下傘での開業の場合は、少なくとも専門医が診療圏内に不在であることが必須条件です。
また、SNSなどで健康や運動に関する情報を発信することで、患者さんの理解もより深まり、満足度があがります。
産業別に見た場合、医療福祉業界はサービス業に次ぐ人材難です。
従業員の残業を削減するなど、働きやすい労働環境の構築が雇用の安定につながります。
対策例としては、自動精算機の導入が挙げられます。
残業時間の短縮のみならず、硬貨授受による衛生面でもより良い結果に直結します。
また、糖尿病療養指導士である看護師や管理栄養士が入職すれば、運営面だけでなく、クリニックのアピールポイントにもなります。
糖尿病内科で開業される場合の必要面積の目安は35~45坪、医療機器導入費用については、糖尿病内科は電子カルテ・HbA1cなどの血液検査装置・尿検査などで、1,500万~2,000万円が一般的です。
以下は、糖尿病内科クリニックのテナント開業資金例です。
分類 | 項目 | 数 | 計 |
---|---|---|---|
不動産 |
保証金(賃料の10か月分) |
1 |
4,400,000円 |
内装設計・施工 |
設計・施工費 |
1 |
26,400,000円 |
医療機器 |
機器 |
1 |
20,000,000円 |
開業準備金 |
(医師会入会金・印刷物・HP製作費・医院看板・備品購入・他) |
1 |
14,000,000円 |
運転資金 |
|
1 |
20,000,000円 |
合計 |
84,800,000円 |
※各項目の価格は参考価格です。質量の調整により、変動いたします。
Summary
診療報酬単価が高く、継続的な通院が見込める科目のため、病診連携による患者獲得が重要です。
栄養指導・運動指導・フットケアなど患者さんが主体的に楽しみながら治療を受けられる環境づくり、オンライン診療体制の構築、SNSでの情報発信、糖尿病療養指導士の在籍などで他院との差別化を図る。
感染症対策を講じ、ホームページ・SNS・院内掲示でPRし、患者さんが安心して来院できる環境づくりが重要です。