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「借入金の相場と限度額は?自己資金はどの程度必要か?」

「借入金の相場と限度額は?自己資金はどの程度必要か?」|ドクターの医業と暮らしをサポート|大阪府医師協同組合

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「借入金の相場と限度額は?自己資金はどの程度必要か?」

税務顧問

「借入額の相場と限度額、自己資金の目安」について解説します。

 

【借入金の相場】

内科や耳鼻咽喉科の場合、内装費用と医療器械その他の開業費用合計で5,000万円ほど要しますので、運転資金を2,000万円としても合計7,000万円ほどの調達が必要になります。

整形外科の場合、広大なテナントが必要になりますので内装費用やテナント料が高くなります。内装費用と医療器械その他の開業費用合計で7,000万円ほど要しますので、運転資金を2,000万円としても合計9,000万円ほどの調達が必要になります。

眼科の場合、専門の検査機器が多数必要になるため、他の診療科より高額になるケースが多いです。内装費用と医療器械その他の開業費用合計で8,000万円ほど要しますので、運転資金を2,000万円としても合計1億円ほどの調達が必要になります。

 

【借入金の限度額】

1億円としている金融機関が多いです。これは団体信用生命保険の限度額が1億円であることが理由のようです。

ただ、審査次第では、この金額に満たない結果になることもあります。複数の金融機関に打診するなど、打つ手をいくつか用意して進めましょう。

 

【自己資金の目安】

一般的には、開業時の総投資額の10〜20%の自己資金が必要でしょう。

ただ、足りないと絶対に融資を受けられないというわけではありません。この場合、専門家の支援を受けてきちんとした事業計画書を作成して、金融機関の信頼を得る取り組みを進めましょう。

 

借入金の審査結果については、先生ご自身のご経歴や診察内容・資産背景の他に、例えばご親族の職業や資産背景など、多くの情報によって左右されます。

また、借入金の相場や限度額をお伝えしましたが、これも先生方それぞれに適正値が異なります。周囲の開業医から情報を得るのも大事ですが、イメージばかりが先行しないように、事前に専門家に相談して地に足のついた事業計画書を作成しましょう。

 

詳しくは、税理士事務所もしくは税理士法人までご相談ください。

 

次回は、「団体信用生命保険とは?」を解説します。