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「団体信用生命保険」とは?

「団体信用生命保険」とは?|ドクターの医業と暮らしをサポート|大阪府医師協同組合

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「団体信用生命保険」とは?

税務顧問

「団体信用生命保険」とは、

借入金の契約者が死亡または高度障害状態になり、借入金の支払いが難しい状況に陥った際に、保険会社から金融機関に残りの借入金の返済が行われる生命保険です。

「団信」と略されることもあります。

 

【メリット】

①万が一の時に、借入金の返済が不要になる

上に書いた通り、借入金の契約者が死亡した場合や重大な障害を負った際には、

保険会社が契約者やその家族に代わって残りの借入金を支払う仕組みになっています。

そのため、残された家族に経済的負担がかかることはありません。

 

②所得税の納税義務がない

一般的に、生命保険が満期になったことなどで一時金を受け取った場合には、

一時所得として所得税を申告する義務が生じます。

しかし、この団体信用生命保険の場合は所得税の納税義務は発生しません。

 

 

【デメリット】

①所得税での所得控除が受けられない

団体信用生命保険は生命保険料控除の対象外です。
対象になるのは、「保険金受取人が自己または配偶者その他親族とする生命保険契約等」です。
団体信用生命保険の保険金受取人は団体信用生命保険の機構が受取人であるため「対象にならない」ということになります。

 

②保険料の総支払額が、一般の生命保険に比べて高くなることがある

団体信用生命保険はローン残高に応じて保険料が安くなるため、返済に応じて徐々に保険料が減額されます。
しかし、住宅ローン相当の生命保険を組んだ場合、一般的に生命保険の方が総支払額は安くなります。

 

③健康状態によっては入れないこともある

病気の既往歴や持病によっては団体信用生命保険に入れないこともあります。

この場合は、持病があっても加入がしやすい民間の生命保険に加入する方法があります。

 

 

開業時の借入金は15年20年と長期にわたって返済するものです。

返済期間中に契約者の身にトラブルが起きる可能性もあるでしょう。

そのため、万が一に備えて「団体信用生命保険」に加入することを検討しましょう。

 

次回は、「初年度所得税還付の仕組み」を解説します。