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物件選定の注意事項(外部環境編)

物件選定の注意事項(外部環境編)|ドクターの医業と暮らしをサポート|大阪府医師協同組合

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読んでわかる開業ノウハウ詳細

物件選定の注意事項(外部環境編)

物件選定

はじめのお話は、“外部環境”について…。

立地検討をするにあたって、よく診療圏調査などをされると思いますが、シンプルに言うと、

『内部環境(区画内)は、開業に必要な一定要素を満たしていれば、何とでも設計で“変える”ことはできる。でも外部環境はどのような力をもってしても変えられない。』

ということです。

 

家選びをするときも同じ話ですが、近くの公園がないところにはなかなか公園は新しくできませんし、

近くに駅やスーパーが欲しい!と思っても、現実的にはなかなか計画されません。

そして地域住民の方の生活動線(例えば〇〇まで行く経路)が変わるという事もままよっぽど地域の状況に変化がない限り、難しいと思われます。

 

 

診療圏調査では、1つの点(立地)を中心に円範囲で居住者・就業者人口やその年齢層を見ることはできますが、道一本異なればその立地の視認性は大きく変わります。

また昼間・夜間で街並みの雰囲気が変わる(人の出入りを含め)という事もよくあります。

 

“外部環境は自力で変えられない”。

 

だからこそ時間帯を変えて、現地を見て、経路を変えて歩くなど、街に触れあってみるという事をしてもらいたい!と思います。

 

ちなみに、『この立地どう思いますか?』と聞かれた時は、見て歩いた後、地元の喫茶店によく行きます。

地域性にもよりますが、喫茶店はその街の風土をよく表してくれている気がします。

地元の雰囲気を実感しながら、『この街の雰囲気が先生に合うかな?』と思いながらのコーヒーブレイクは、その地域での戦略検討に柔らかい頭を提供してくれるかもしれません。