開業必要資金をご覧いただくとかなりハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし医療保険・介護保険・自費診療といった自院の強みや施策を打ち出すことにより、一度患者が定着すると患者来院水準が保たれる傾向にあります。
そのためにホームページ、WEB問診、予約システム、自動精算機などを充実させ、診察の効率化を図ることが新規患者獲得のためにも重要となってきます。
診察の効率化・患者サービスで如何に他院と差別化を図るか開業前からイメージしていただければと思います。
整形外科開業
Key points of practice
整形外科は患者一人当たりの平均診療単価が約2,800円程度(院外処方の場合)と他の診療科目に比べて低い科目です。
高齢者も待ち時間の少ないクリニックを選ぶ時代になってきているため、開業方針や立地など広域から患者が来られるため事前のリサーチは非常に重要です。
また他院との差別化が重要で、リハビリ機器・柔道整復師・理学療法士などリハビリ強化のポイントもイメージして対策を練りましょう。
高齢者がメインになりますが、スポーツ整形なども視野に入れることで、若年層まで幅広い年代層のターゲットが可能になります。
人件費が非常に高くなるのも整形外科の特徴です。
理学療法士、作業療法士、放射線技師といった専門職の採用が必要になり、一定の条件を満たさなければ診療報酬の加算が取れません。
また人材確保が難しく、開業当初に採用できない場合なども非常に多いです。
専門職は開業を決められた段階より採用活動を進めていただくことをお薦めします。
一般整形外科で開業される場合の必要面積の目安は60坪程度ですが、運動器リハビリテーションに力を入れていかれる場合は70~80坪程度の広さが必要です。
医療機器導入費用については、X線装置・CR・電子カルテ・物療機器など2,500万~3,000万円が一般的です。
以下は、整形外科クリニックのテナント開業資金例です。
分類 | 項目 | 数 | 計 |
---|---|---|---|
不動産 |
保証金(賃料の10か月分) |
1 |
6,000,000円 |
内装設計・施工 |
設計・施工費 |
1 |
36,000,000円 |
医療機器 |
機器 |
1 |
30,000,000円 |
開業準備金 |
(医師会入会金・印刷物・HP製作費・医院看板・備品購入・他) |
1 |
14,000,000円 |
運転資金 |
|
1 |
20,000,000円 |
合計 |
106,000,000円 |
※各項目の価格は参考価格です。質量の調整により、変動いたします。
Summary
開業必要資金をご覧いただくとかなりハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし医療保険・介護保険・自費診療といった自院の強みや施策を打ち出すことにより、一度患者が定着すると患者来院水準が保たれる傾向にあります。
そのためにホームページ、WEB問診、予約システム、自動精算機などを充実させ、診察の効率化を図ることが新規患者獲得のためにも重要となってきます。
診察の効率化・患者サービスで如何に他院と差別化を図るか開業前からイメージしていただければと思います。